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現代アートや前衛芸術に注目、韓国ソウルの美術館まとめ
FASHIONSNAP.COM
2020年1月

世界でもアートバブルとまで言われている昨今。
その中でもアジアは特に注目を集めており、韓国も例外ではありません。古美術作品はもちろんのこと、ここ数年で盛り上がりを見せているのが現代アートや前衛アート。
韓国の中心部には美術館やギャラリーをはじめ、古い建物をリノベーションしたアートスペースが多く立ち並んでいます。
今回は「芸術の街」と称されるソウル市内の美術館を中心にご紹介します。
2013年に、床面積52,125平方メートル、地下3階・地上3階の規模で建設された国立現代美術館ソウル館。
「無形の美術館」がコンセプトとなっており、アート作品の展示空間に加え、メディアラボ、映画館、マルチプロジェクトホール、など多様な施設を併せ持っている点も特徴の一つとなっています。
住所:ソウル特別市鍾路区三清路30(서울특별시종로구삼청로30)営業時間:日~木曜10:00~18:00(最終受付17:00)、金~土曜10:00~21:00(最終受付20:00)休館日:1月1日、旧正月・秋夕(チュソク)の当日
サムスン電子によって2004年に設立された「Leeum,SamsungMuseumofArt」
館内はミュージアム1、2と分かれており、ミュージアム1は「時代交感」ミュージアム2は「東西交感」のコンセプトのもと展示が行われています。
Leeum美術館はフランスの建築家ジャン・ヌーベル、スイスの建築家マリオ・ボッタ、オランダの建築家レム・コールハースが設計した3つの建物から構成されています。
韓国人アーティストの他、日本人アーティストの宮島達男や日本でも有名なジャコメッティやアンディ・ウォーホルの作品も展示されています。中でも屋外に展示されたアニッシュ・カプーアによる彫刻作品は圧巻です。
住所:ソウル特別市龍山区梨泰院路55キル60-16(서울특별시용산구이태원로55길60-16)営業時間:10:30~18:00(最終受付17:30)休館日:月曜、1月1日、旧正月・秋夕(チュソク)の連休
ここDMUSEUMは若年層からの人気が高いことが特徴です。
館内は自由に写真撮影が可能で、いわゆるフォトジェニックな作品が多く展示されています。
また展示作品だけでなく、来場者が参加し作品の中の一部になれるような「体感型」の作品が多いことも若者から支持されている要因の一つです。
住所:ソウル特別市龍山区読書堂路29キル5-6,F棟(서울특별시용산구독서당로29길5-6,F동)営業時間:火~日曜10:00~18:00(最終受付17:30)、金・土曜10:00~20:00(最終受付19:30)休館日:月曜、旧正月・秋夕(チュソク)の連休
4,000坪、地下2階から地上3階で構成されているソウル市立美術館。
先に紹介したLeeum美術館やDMUSEUMと比べると観光客にはあまり知られていませんが是非とも足を運んで頂きたい美術館の一つです。
6つの展示室、芸術体験空間、映像情報室の他、カフェやミュージアムショップも併設されています。尚、常設展は無料で鑑賞できることも大きな魅力です。美術館の周りには石垣道(トルダムキル)と呼ばれる石造りの歩道やレンガ造りの教会などもあり、散策コースとしても有名です。
住所:ソウル特別市中区徳寿宮キル61(서울특별시중구덕수궁길61)営業時間:火~金曜10:00~20:00(最終受付19:00)、土・日・祝日(3~10月)10:00~19:00(最終受付18:00)、(11~2月)10:00~18:00(最終受付17:00)休館日:月曜※月曜が祝日の場合、翌日休業。1月1日
韓国近代建築の巨匠と呼ばれる金壽根(キム・スグン)が設計した有名な建築事務所の社屋をリノベーションし、2014年に開館した「ARARIOMUSEUMINSPACE」国内外の現代美術が中心となっており、アンディ・ウォーホルやキース・へリングの作品も展示されています。
驚くべきは館長であるキム・チャンイル(本人も現代美術アーティスト)自身が個人で収集した約3,700点にも及ぶ中から約160展の作品を展示しているといった点。
細い廊下やらせん階段、フロアごとに異なる部屋の間取りなど、あえてリノベーションを施していない箇所も多く存在し、現代美術作品と現代建築の傑作とまで言われている建物のコントラストを楽しめる空間となっています。
住所:ソウル特別市鍾路区栗谷路83(서울특별시종로구율곡로83)営業時間:(旧館)10:00~19:00(最終受付18:00)、(新館)店舗により異なる休館日:月曜
最後に美術館ではない番外編をご紹介。
「タルトンネ」と呼ばれていたこの地域に多くの人たちを誘致し、芸術文化に触れられる街として再生することを目的として、2006年9月に文化観光部の生活環境改善事業の一環として始まったプロジェクト。
タルトンネとは地方から都会へ出てきて住む場所がなかった人々や、朝鮮戦争によって故郷を捨てざるをえなかった人が集まって暮らしていた地域を指します。タルトンネとは「月の街」貧しい人は不便な山の上で生活している、つまりは月に近いところに住んでいることから由来しています。
約70人の作家と子どもからお年寄りまでの住民による約80個もの作品が、街に展示され「路上美術館」とも呼ばれています。
住所:ソウル特別市鍾路区栗谷路19キル,一帯(서울특별시종로구율곡로19길,일대)※観光客の増加の一方で、今もなお生活する人たちのプライバシー侵害や騒音などで地元住民の生活環境が悪化し問題となっています。観光の際はくれぐれもお気を付けください
石本遥路
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