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ブランド
MICHAEL KORS COLLECTIONはリサイクル素材で流行にとらわれないウェアを再考。【2020-21AW NYコレ速報】
VOGUE
2020年2月
![](https://media.vogue.co.jp/photos/5e4814037623d700085aa41e/master/w_768%2cc_limit/20K_michaelkors_2020awcollection5.jpg)
ニューヨーク・ファッション・ウィークの最終日、朝一番に向かったのは、マイケル・コース コレクション(MICHAEL KORS COLLECTION)の会場。ラスティックな木製ボードでしつらえたランウェイは、シティから離れた郊外の別荘を思わせる。これらの木材は、ショー終了後に、アートの素材を提供するリサイクルセンター「MATERIAL FOR THE ARTS」に寄贈される予定だ。
ブランドが掲げた今季のテーマは、「COZY GLAMOUR」。都会の磨かれたセンスと快適な気品を融合させたコレクションを披露した。流行に左右されない上質なワードローブからは、ファッション産業の服の大量生産による廃棄問題に抵抗するかのように、「長く大切に着られる服を」といったマイケルの声明として捉えることができる。
ブランケットのようにさっと羽織り、体を温かく包み込んでくれるコートやケープ、ニットのほとんどが、フランスやイタリアから仕入れたカシミア生地。タートルネックやニットのレイヤードによって、首もとは寒さから優しく守られている。フォウファーのコートは温かさだけでなく、リアルファーと見紛うほどのデザインと滑らかな肌触りだ。
アクセントとなるレザーのベルトやハーネス、ライディングブーツは、クラシカルで知的な香りを放つ。足もとにハイヒールは排除。どのスタイルも着やすさと動きやすさが重視されている。
またルックの中には、リサイクル素材や織糸を使用したものや、素材の調達方法を明確にした上で入手したファブリックを採用したものもあり、地球環境にも配慮している。
夜の装いにも着心地の良さを追求。ショーの終盤を飾ったシークインのイヴニングドレスにはプリーツがあしらわれ、モデルは一枚で着たり、タートルネックのニットを重ねたり、メルトンウールのトレンチコートを羽織っている。また、タキシードルックのジョッキーパンツは伸縮性のある生地が用いられている。
来年、創設40周年を迎えるマイケル・コース コレクションは、女性のニーズに柔軟に応えながらも、しっかりと未来へと残すべきヘリテージを継いでいる。
Photos: Gorunway.com Text: Maki Saijo
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