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JW ANDERSONが打ち出す、ニューシックのこれから。【2020-21AW ロンドンコレ速報】

VOGUE

2020年2月

今回もアレクサ・チャンやチャーリーXCX、ビリー・ポーターといった豪華な顔ぶれがフロントロウに集結したジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)。審美眼を備えたモダンな女性たちが求める「実用的だけど、退屈ではないウェア」という複雑なニーズに明確かつ多様に応えて、「ニューシック」なアプローチでこれから始まる新しい10年の幕開けにふさわしいショーを展開した。

肩まで覆うレザーのショール襟が印象的なドネガルツイード、キャメルヘア、ブラックウールの裾につれてボリュームを増したコートやエドワーディアン調のパフショルダー、まるでコクーンのようなシェイプのひざ下丈ドレスなど、ビックシルエットのワードローブが次々と登場した。「テクスチャーとボリュームに着目し、膨らませてみたり、削ぎ落としてみたりした。以前使用したことのあるものや新しい素材をミックスしたんだ」と、学生のときに培った実験的な手法を採用し、シルエットに特徴を持たせた。コートをはじめ、リブニットドレスやタキシード、ケープと、見慣れたデザインを新鮮なルックへと巧みに変化させている。

中でも一際目を引いたのはゴールド、シルバー、ホワイトのキラキラと輝くティンセル。ケープやワンピースのスリーブなどに部分的にプラスし、ふわふわと流れるように揺れている。目が覚めるようなダンスドレスはロング丈でとびきり優雅。1920年代のレトロ感を持ちつつ、モダンな印象だ。「1920年代は全てが復活した時代だった」とジョナサンはポジティブな言葉を口にし、「楽観的にいきたかったんだ。みんなも同じでしょう?」と続けた。

ルックに新鮮なアクセントを加えたのは小物たち。先月のメンズでもローファーなどに登場したダイナミックなチェーンはレザーのハンドバッグにあしらわれ、シンプルなバレリーナシューズにはクリスタルのアクセサリーのようなアンクルストラップやロゴが煌めいていた。

Photos: Gorunway.com Text: Aya Tsuchii


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